弦奏を使ったギター工房での楽器製作(弦月庵ギター工房さん)

 

フラメンコギタリストの北村海人さんと一緒に、「弦奏」のルーツ・原点でもある、ギター職人・小林正児さんの弦月庵工房を取材・訪問しました。

そもそも小林さんが、何故ギター製作を始められたかから、国内屈指のギター製作家「河野ギター製作所・桜井正毅さん( http://www.kohno-guitar.org/ )」」との出会い。

元エンジニアでもあった小林正児さんの観点や経験を活かした「オリジン」をもった自らのギター製作のプロセス。

まだまだギターは発展出来る、というギターの構造から板材・素材の特性や、振動・伝播・音速の特性を的確にとらえながらも、「人が心地良い音色と思う瞬間がいかに長く続くか」を追求されていました。

「音は物理である」という基礎と論理立てた自らのギター設計をもちながらも、なにより「自然の木がいかに人にとって心地よい音を奏でるか」という、木に対する喜び・リスペクトをお持ちの、小林正児さんのお話は、聞いているこちらも心躍り・内側が熱くなる想いでした。

○写真は、北村海人さん、小林正児さんです。

そんな中で「弦奏があったからここまで来れた。確信をもって自分のギター作りや音の特性を話せる」といった言葉も何度もおっしゃってくださっていて、弦月庵がそもそもルーツながらも、大変に嬉しく思いました。

○写真の板材は、なかなか手に入らない超1級品の素材で、20年~30年物の板材を普段扱うそうです。その特性を確認する工程にも弦奏が使われていた。

○切替スイッチを使って、自分のギターと、弦月庵のギターの音の拡がりの比較をする北村海人さん。(兼ねてから弦月庵ギターの一目惚れされていて、今回一緒に訪問となりました。新作のギターもずっと弾いていらっしゃいました)

まるっと半日もお時間頂きまして、正児さん、誠にありがとうございました。

そして工房を後にする際に、北村さんにまさかの、出来事(サプライズ)が。それはまた、別の機会に。